スクリーニング方法として、ポイントがいくつかあるようです。要点を抜粋します。
●POINT1● 益利回り 6.7%以上(PER15倍以下) →4%程度の配当を出しても問題なし!
●POINT2● PBR(株価純資産倍率) 2倍以下 →成長銘柄ではなく、“成熟銘柄”を狙え!
●POINT3● 自己資本比率 50%以上 →借入金が少なく安定配当を出せる!
●POINT4● 時価総額 100億円以上 →企業規模が大きく高評価の銘柄に絞れ!
●POINT5● 売買代金 2000万円以上 →売りたいときに売れる流動性の高さも重要!
以上です。非常にわかりやすいといえるでしょう。時価総額、売買代金あたりは東証1部上場企業に絞った銘柄選びをするべきだと示唆しています。実際、PBR2倍以下、PER15倍以下の銘柄は多数あるため、該当する銘柄は相当数に上るはずです。
自己資本比率50%以上というのは、財務面では確かに安定的な状態ですが、業種によっては50%未満でも、十分に問題ないといえる会社もあります。設備投資が多い製造業では比率が低くなりがちです。そのあたりも注意が必要です。
また業績面(P/L)でのチェックがないというのも、少し違和感があります。やはり、売上高が増加している増収基調、利益も伸びている増益基調の銘柄を選定しなければ、配当銘柄への投資には適さないということだと思います。
その他、実際に投資する際には、しばらく株価を追いかけてみることも重要です。配当以上の値動きをすることは株式投資では当然のことです。そのため、外部環境悪化時にいかに安値で拾えるか、そのような投資方法を行うべきだと思います。
冬のボーナス時期が近付いてきて、様々な運用を考えている人も多いですが、運用難の時代。無理をしない投資・運用を念頭に置きましょう。世界経済、一寸先は闇の状況です。